ちょいちょい俺、中学生

　
この歳になっても一向に自立を果さない小生は度々マザーに有難い小言を言われる。
言われる度に、むかっ腹が立ち思わず其処彼処の床やら壁やら小物やら自分の体やらに
当り散らしそうになる。なるが、床や壁が凹んだり小物が飛散したり脚に痣が出来たりすると
色々と嫌な思いがバームクーヘンの様に重なるだけなのでしない。

マザーも還暦を向かえ大分体力が落ちているので癇癪は起こさない。
ただただ自分と我が子の行く末が不安なのであろう。アーメン。

至極真っ当な小言は、自分が他人を諌める言葉と重なるのだが、いざ我が身の事と思うと
途端にどっちらけっけの嘘っぱち。うんことどっこいしょ。うらあ、と一声発し
熱唱し近所はおろか再度マザーの憔悴を強める結果となるのだ。火を見るより明らか。
字、合ってっか？

歌いながら帰ってきたせいもあってか、胸がムシャクシャとこんがらがる。
家に火でも点けて旅行に行きたいぜ。つう感じ。みたいな。
朝、もう起きなくてもいいんじゃねえかとか。歳をとったせいか、ツマラン方に生きつつあるんじゃない。

パンク。つて。安定。つて。夢をみて。メシを喰うなって。